最近の地球環境は、温暖化だけでなく様々なところで危なくなってきています。SDG'sというと大仰に聞こえるかもしれませんが、私たちは利他の心をもち、サービス業であっても、ひとつ一つ自分たちができることから取り組み始めてみてはどうでしょうか。
SDG'sとは
さて、皆さんはSDG’s(エス・ディー・ジィーズ)という言葉をご存知ですか。6年前2015年の国連サミットによって採択された国際的な目標で、「持続可能な開発目標」といいます。9年後の2030年の世界のあるべき姿を定義して、その実現のために17の目標を立てました。当然、日本も加わっていますが、皆さんからはなんとも現実感のない他人事の話のように感じるのではないでしょうか。
地球がヤバい
ただ、ここ最近の実感として急速に地球の環境が悪化してきているように感じませんか。海には、マイクロプラスチックと呼ばれるプラスチックの破片があちこち漂ってどんどん汚くなってきており、気候変動により夏が暑くて長くなり、台風などの自然災害は巨大化してきております。「地球がヤバい」って誰しもが感じるようになったからこそ、世界中がSDG’sに取り組むようになったのではないでしょうか。
壮大なしっぺ返し
ひょっとすると、これまでの天に唾する行為に対する壮大なしっぺ返しが始まったのかもしれませんが、このまま行くと私たちは子供や孫の代に何が残せるのか、と考えたことはありませんか。とはいえ、自分一人ではどうすることもできないし、きっと誰かがやってくれるだろう、とも考えてしまいます。一方、それでは何も始まらないし、この事態も変わっていきません。・・・
利他の心
以前のお話で書いたことがありますが、「利他」という考え方があります。
人は、誰かに貢献し喜んでもらうことで、自分も幸福感を得ることができるからこそ、動物とは異なりコミュニティーを作り、協力し合って繁栄してくることができました。そういった利他の心を私たちが持ち、各々ができることに取り組み始めることで、最後の最後にはSDG’sに行き着くことができるのではないでしょうか。取り組みといっても、決して大げさなことではなく、身近なことからで良いのでは、と思います。ペットボトルのラベルを剥がしてゴミを分ける、ゴミを指定区分通りに分別して出す、水を出しっぱなしにせず小まめに閉める等々、普段よりちょっとだけ手間をかける事の積み上げが地球の未来を救う、といったら大げさでしょうか。一つ一つは大したことではないかもしれませんが、チリも積もれば山となります。
グリーンリカバー
このコロナ禍もいずれは収束に向かいます。その時社会は、コロナによって受けた大きな損失をまた以前と同じに戻すようにリカバーすることはないと思います。これまでの拡大一方という右肩上がりではなく、地球が持続可能な、程好い成長をしていく社会を目指し、コロナ復興と気候変動問題解決を融合させ、グリーン・リカバーといった考え方に移行していくのではないかと、私は思います。
サスティナブルなサービスとは
ですから、私達サービス業もこれまでの発想からは脱却しなければなりません。これまでは、何でもお客様の望むものを全てご提供する、という召使型のサービスのご提供が最善と考えられてきましたが、それはサスティナブルなサービスではありません、未来を考えた時どういうサービスがお客様にも地球にも優しいのか、本当に必要なサービスとは何か、お客様と一緒になって考える協同型のサービスが求められるようになっていくのではないでしょうか。
できることから始める
例えばですが、箸袋や使い捨てナプキン、ビニール袋、ゴルフ場のマーカーやペグシル(ペン)の提供等々、これまで当たり前だったサービスについて、もう一度見直すことを考える時期がきているような気がします。・・・
という訳ですが、まずは自分が直ぐにできることについてやってみませんか。
当たり前ながら、一人より二人、二人より三人です。
お世話になっている地球のためにも、ここはひとつ傍観せずに、何でもいいから取り組み始めませんか