青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

ラグビーワールドカップから学ぶこと(2019/11号)

2019/10の台風19号による痛ましい災害の両極に、ラグビーワールドカップの日本代表の大躍進があります。

今月(2019/11)は、ラグビーワールドカップから学べた様々なことに触れます。

決して諦めない心、声出し確認、相手をリスペクトするノーサイドの精神とオールフォーワンの利他の心は、全てがサービス業に通じます。

諦めない心

皆さんも、いろいろな記事等でご存知だと思いますが、外国人との混成チームだからこそのコミュニケーションの大切さ、ポジションごとに自分たちから話し合うことの大切さ、そしてさらに、試合中でも常に声を掛け合って意思を確認しあうことの大切さ、「勝つ」という共通の目的達成のために、強く諦めない心を持ち続けることの大切さ、等々、学ぶところだらけだった、といっても過言ではありません。

 

ノーサイドの精神

さらには、試合が終わればノーサイド、どんな相手でもリスペクト=尊厳を持って接するフェアプレーの精神、台風で試合中止になったカナダチームが釜石の被災地の片付けを手伝うという心持ちの良さ・・・すべてが我々の日々の仕事の参考になります。

 

声出し確認の大切さ

 現在当社の従業員は、ほとんどが日本国籍の方たちです。それでも、事業所の中で十分なコミュニケーションが図られていると言えますか。日本人同士だから、言わなくても阿吽(あうん)の呼吸でわかるだろう、というのは、勝手な思い込みに過ぎないのではないでしょうか。外国の方以上に理解し難い、中高年と若年層の世代間ギャップもある中で、「阿吽の呼吸」というものは、鍛錬に鍛錬を重ねた今回の日本チームの様な場合に通じるもので、普段からコミュニケーションが取れていなければそれは無理というものです。

ちゃんと声に出して発言しなければ、我々同士の考えは通じ合わないのです。

事業所の長は、自ら先頭に立って、お手本となって積極的にコミュニケーションを仕掛けていかなければ、真のコミュニケーションは事業所に生まれません。・・・

 

話し合うことの大切さ

 次に、ポジションごとの話し合いは、共通の目標達成のため、その戦術・方法論を、皆が自主的に話し合いを行ったものです。当社も、各事業の中でも職種が分かれていますので、その職種はまさにフォワード、バックスといった各ポジションに相当します。

そんな中で、例えばフロントはこれからどう対応していこうかと、常日頃から、お互い声を掛け合って話し合っていますか。お客様の前では皆さんが会社の代表なのです。

上から指示されたことをオウム返しするだけでは、通用しないのではないでしょぅか。

皆でいろんな疑問をぶつけあい、個々人の成功体験や失敗の経験を共有し、一丸となってお客様のご満足を引き出していくものではないかと思います。さらに、一度だけでなく何度も何度も話し合い、営業中であってもお互い確認しあっていくことが大事なのではないでしょうか。・・・

 

リスペクトする精神

 次に、対戦相手であってもノーサイドとなれば尊厳を持って接する、というリスペクトの心です。皆さんたちは、仲間である従業員同士や、出入りされている様々な業者さんたち、そしてお客様に対して、心からリスペクトを持って接していますか。

業者さんたちは自分達より下で、お客様は自分たちより上ですか。

そうではありません、そもそも人間に上下は無いし、仕事に上下も無い、お金を払えば何でもあり、ではないのです。自分一人だけが地球上に残ったらどうなりますか。何もできませんよね、我々は皆支え合って生きているのです。相手がいるから自分がいるわけで、そのためには、お互いが「お陰様で」の精神で、リスペクトしあうことが大事なのではないでしょうか。・・・

利他の精神

 そして、最後には利他の精神です。自分オンリーではなく、まわりの人のためを考え、思いやりを持って行動し、周りの人に喜んでもらえれば、最後には自分に返ってくる、という利他の精神を、カナダチームは体現しました。中にはヤラセっぽく感じた方もいたかもしれませんが、実際に行動する方からすれば、それはとても照れ臭いことですので、その一歩を踏み出すという行動、そのものが大事なのではないでしょうか。

我々もサービス業に従事する者として、利他の心といった余裕のある心持ちを持って、お客様や同僚、業者さんたちと接していこうではありませんか。