青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

いろいろなものの見方(2024/4/22)

東京の桜はすっかり散ってしまい、木々が若草色に芽吹き始めています。つつじも遅れてはなるものかと、GW前にも関わらず一斉に咲き始めており、春本番モードです。まもなくGWをむかえますが、新しく社会にでられた皆さん、お元気ですか。

退職代行会社

最近のニュースでみかけた退職代行会社なるもの、早い人は入社数日で代行を通じて退職するとのこと。新しい職場を楽しみにしてきた新入生にとっても、準備をしてきた会社側にとっても、どちらにも大変不幸なことです。退職の理由はいろいろで「自分の希望と業務が異なった、会社が話と違った、自分の考えるキャリアプランと異なる配属がされた」等々。昭和のお父さんたちからすればちょっと待ってですが、本人たちにとっては必死で、真っ青になっている事が想像されます。数万円程度で代行してくれるようですが、使う理由は「上司に遺留されて説得されるから、理由をうまく説明できないから、即日すぐに辞めたいから」とのこと。自分の思い描いた第一歩を踏み間違えた、お金がかかってもしょうがない、足跡をさっさと消してしまおう、ということでしょうか。

偏る国際世論

話は変わって中東問題です。まだ予断は許しませんが、イスラエルイラン問題は一触即発から自制の動きが見え始めています。事の発端となった、シリアのイラン大使館へのイスラエルによる攻撃に対し、国連から非難の声は上がらず、イランのイスラエル本土への攻撃については、日本を含め西側諸国が一斉に非難の声を上げました。45年前のイスラム革命に端を発している両国の争いですが、最近の国際世論は一方への片寄りがひどすぎるように感じます。イスラエルのガザ侵攻など、西欧諸国がなぜここまで許すのか、黙認するのか、あまりにもバランスを欠いている、といわざるを得ません。実は国の権力争いとはこういうものであり、これまでは情報や声が外に出なかったからわからなかっただけ、なのかもしれませんが。一方的に悪だと信じきってきた相手が本当に悪だったのか、仲間だと思って信じてきた相手が本当に仲間だったのか。一方的な情報に偏ることなく、相手のことを考え、フェイクに騙されないよう、それは客観なのか主観なのか、ようく耳をかっぽじって、目を見開いて、見極めなければいけません。

一人だけではない

さて、退職代行会社を使う新入社員さん、きっとあなたは自分の気持ちに素直に従っただけ、相談した友達も嫌なら早い方がよくね?、なんてアドバイスをくれたのでしょうね。ただそれは、私たち第三者からはあまりにも自分の考えだけに依っていませんか、と感じます。自分のことだから自分中心でいいじゃん、ではないのではと。あなた一人だけなら、自分の好きにすればいい。就職は、あなたと第三者である会社との共同作業です。確かに、聞いてイメージしていた話と違ったかもしれない、ひょっとして会社が話を盛っていたのかもしれない。でも関わってしまった、というと言い方が悪いかもしれませんが、ご縁があって関わったのは紛れもない事実です。ですから、それから逃げず、相手方のことも考えなければいけないのでは、と思います。先の中東問題でもそうですが、問題が起きるということは必ず相手方がおり、その相手側にも理屈と感情がある、ということです。悪意のある会社は別として、あなたを迎え入れるために会社はかなりの準備と労力を割いているのです。

相手を思いやる気持ち

皆さんは、学生時代から友達を思いやって行動してきたと思います。では、相手が会社という組織となると違うのかしら、どうでもよいのかしら。自分の行動が相手にどう受け取られるか、イメージしてみてください。そんな電話を第三者から突然もらう会社の人たちの気持ちを…。お金を払って尻ぬぐいしてもらうことに慣れてはいけない、のではないでしょうか。確かに、後ろ向きのことだし、いろいろとぐちゃぐちゃと言われて面倒そうだし、ウザいのはわかります。でも、これからの人生、ずっとウザいことだらけ。自分の思った通りに事が進むなんてことは、ほとんどないのだから。これが思った通りにならない第一歩です。それをお金で解決したら、いつまでもそうしてしまうんじゃないかな、と心配になります。面倒だけど、責任もってやっぱり自分でしませんか。

会社の中でのキャリアプランとは

オジサン的には、入社早々の希望の職種につけなかった、キャリアプランが育たない、という理由にも違和感を感じます。自分の20代の頃を考えると、そんな具体的なキャリアプランというものはなく、漠然とした将来へのイメージだけでした。ですから、希望通りでなくとも、それも一つの経験と受け入れられました。会社という組織に属している限り、全員が希望の職にはつける訳ではないし、中には縁の下の裏方さんも必要で、誰もが大切なチームの一員です。そこを理解しましょう。今回はたまたま希望通りになったもしれないけど、次回の異動はいつかもわからないし、異動先もわからない。会社とあなたは対等ですが、ある部分では対等ではありません。それを理解したうえで会社員人生を歩まれないと、常に不満だらけになってしまいます。専門職になるにしても、いろいろ経験することで自分の厚みが増し、キャリアが積み上がっていくものだと思います。初めから、こうあらねばとガチガチに思い込まなくてもよいのではないでしょうか。