青い空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

給食費の無償化について(2024/4/30)

結婚記念日

今朝方は雨が降っていましたが、雨は上がり曇りから晴れ間がのぞいています。1983年の今日は曇りでした。あの日は朝から夜中まで本当に忙しい一日でした。そう、私たちの結婚記念日です。あれから41年がたち、いよいよ来年には孫たちが小学校に上がる年ごろになりました。長きにわたり感謝です、ありがとうございました。

給食のお陰で

孫たちを見ていて最近よく考えるのは、学校給食のことです。私の頃は都会には給食がありましたが、三重県の山の中の小学校に入学した私は、給食を食べた経験がありませんでした。一年生の二学期の途中から横浜の小学校に転校し、そこから私の給食人生が始まりました。家で食べたこともないようなメニューもあり、一年生として小さかった私には毎日の完食が結構きつかったのを覚えています。でも、あの毎日の給食と牛乳のおかげで、すくすくと育ちました。中学高校は全寮制だったので、それこそ毎日三食が給食でした。ですから、180センチそこそこのこの身体は、給食のお陰と言っても良いと思います。伸び盛りの大事な時代を給食が育ててくれたものと、給食に感謝です。

食が足りることへの感謝

人間生活には衣食住が大事ということは、誰もが理解のこととを思います。今の私には住む場所があり、着る服があり、温かい三食の食事があります。定年して食事を作ることが多くなりましたが、食に関する有難さに尽きることがありません。丹精込めて手間ひまかけて作る食事も良し、出来合いのご飯もよし、カップラーメンもよし、です。食が三度三度あることで身体は健康を保ち、健康だからこそ食がおいしい、という当たり前のことに感謝しかありません。

少子化対策

日本では、出生率の低下による少子化対策が叫ばれており、政府はいろいろな施策を打ち出しています。ただ、それらは全て地方自治体の仕事であり、最後には親の責任、となっています。そのため、地域間のバラつきや所得格差によって、子供たちは平等に育てられていないように感じます。今の時代、子を生しても親としてのあり方がわからない、という方も増えてきています。地域のつながりが薄れてきている中で、幼き親と子が孤立してしまうことも多々あります。そうした中、政府から最後は親の責任、とされることで皆とても苦労していると思います。少子化を憂うるならば、お金をばら撒く云々より、大切な一人一人をいかに育てるかを考えた方がよいのでは、と感じざるを得ません。

食育とは

国は食育基本法なるものを2007年に制定し、「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。」としています。最近では、子ども食堂があちこちで開設され、困窮世帯の救済としてだけでなく、食育としてみんなでご飯を食べることの大切さが再認識されています。言わずもがな学校給食はまさにそういう場です。腹は減っては戦はできぬ、といいます。子供たちには、お腹一杯にご飯を食べて心置きなく勉学に勤しんでもらいたい。親の収入とか地位とかに関係なく、みんな一緒ではだめなのでしょうか。

学校給食法

学校給食法という昭和29年制定の法律があります。法によれば、給食は義務教育設置者の努力義務であり、材料費は親の負担、その他の作ったりする費用は地方自治体の負担と規定されています。いよいよ高度成長期に入ろうとする時代の法律でありながら、ツギハギしながら今に至っています。給食の経費は自治体が担う訳ですから、裕福な地域とそうでないところでは負担能力が異なってきます。親の負担とされる材料費まで全てを自治体が負担する完全無償化ができているところもあれば、小学校だけとか、弁当の配達でとか、同じ日本のなかでも大きく異なっています。親の負担する給食費の額も地域によってばらついており、その徴収に関しても教師の業務負担が問題化しています。

給食の完全無償化

国の児童手当関連予算は三兆円半ばと言われていますが、月一万五千円の児童手当をもらいそこから給食費を払うのと、四、五千円前後の給食費をはなから無償化するのと、どちらがよいのでしょうか。国全体で子供を分け隔てなく育てる、例え家で満足に食べられないことがあったとしても、学校に来さえすれば一食は国が確実に保証する、のではだめでしょうか。選挙権のない子供たちは、偉いオジサンオバサンの眼中にはないのでしょうか。

すべての子どもの幸せのために

子どもには親や家庭環境を選べません。

児童憲章は、「われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。

児童は、人として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。」としています。

すべての子どもたちが「食足りて」と、なりますように。