青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

アフターコロナと役に立つ心配(2020/8号)

アフターコロナというものがどんな時代になるのかはまだわかりませんが、今の状態をやり過ごすのではなく正常な状態であると捉え、心配するならこれからの役に立つ心配をしましょう。

まだまだ続くコロナの影響

全国各地で長かった梅雨がとうとう明けて、本格的な夏のシーズンに入りました。

全国の学校も、短いとはいえ八月の上旬から中旬すぎぐらいまでは夏休みとなりますので、親御さんたちもまたまた大変です。私達リゾート産業にとっても、夏はトップシーズンとなりますので、皆さんはこんなレターを読んでいる暇はないかもしれませんね。

とはいえ、新型コロナウィルスの感染は拡大する一方で、全国で一日に1300人超、東京などは500人に迫る勢いです。政府はGOTOキャンペーンなどで経済を回そうとしておりますが、一方各自治体は外出制限や飲食店舗の営業の自粛要請を行ったりして、市民の健康を守ろうと必死です。

 先月もお話しましたが、当社も休業と営業自粛の影響から大きく売り上げを落とし予算の7割程度となる見通しで、利益も15%近い赤字を計上せざる得ない状況ですので、今となっては一人でも多くのお客様にきて欲しい、でもコロナには感染したくないし感染を拡大させたくない、という二律背反の状態が続いております。

アフターコロナのパラダイム変換とは

世間では、アフターコロナにおいてパラダイム転換(価値観の転換)が起こるだとか、非対面営業の時代が到来するとか、いろいろと言われております。また、ワクチン獲得競争をみていてもわかる通り、国際社会では自国優先主義が幅を利かせていますが、個々の企業においては脱炭素に向けたESG指標(環境、社会、ガバナンス)が重要視されるようになってきており、レジ袋の有料化にも表れているように循環型経済へと軌道修正していこうとしております。

ただ、このようなことを言っていても、現実にはコロナが終息した訳でもなく、有効なワクチンも見つかっておらず、それがいつになるかは誰にもわかりません。ですから、コロナ後と言われる、アフターコロナの時代は実は誰にも分からないのではないでしょうか。

役に立つ心配をする

 昨日の日経新聞の記事に、『不安には「役に立つ心配」を』と出ていました。

コロナの終息時期など、どうなるかわからない、解決に結びつかないことを心配しても、それは役に立たない心配、それより、何か良くない可能性が現実に起きたときの対応策を考えるのが役に立つ心配、なのではないかと。

(2020/8/3日経新聞朝刊「こころの健康学」大野 裕 氏より)

 今年二月に、日本でコロナの感染が出始めて早や6か月が経過しております。

この間、感染拡大、営業自粛、休業、感染縮小、営業再開、再度感染拡大と、私たちは公私にわたりコロナに翻弄され続けてきました。

ただ、これが現実であり、どんなにみんなが望んでも昨年以前の状態には戻れない、戻らないのです。タラレバはありません。「特殊な時期」が通り過ぎるのを、頭を低くして待っているだけではダメだ、と思います。

ニューノーマルであることを自覚する

このコロナが隣にいる状態が新しい常態(ニューノーマル)です。

その中で、私たちは地に足を付けて、算盤片手に収益を上げ、企業として存続していかねばなりません。

現実はここにあって、それを正視し、その中でどうやったら最善を尽くせるのか、「役の立つ心配」を皆さんとしていきたい、と思います。

最近、「コロナ疲れ」というようなことが言われていますが、これはもう特別なことではなく、既に生活の一部なのです。今の世の中できちんと当たり前に生活していくためには、手洗い・うがい・消毒を励行し、マスクを着用し、三密回避行動をしていかなければならないのだ、と考えて下さい。

是非、従業員の皆様におかれましては、そういった中でこれからもよろしくお願い致します。

蛇 足

 最後に一つ。

            「アフターコロナの後は何がくる?」、

            それは「八がきて、末広がりとなるでしょう❣」、

            その心は「コロナは五六七です」???

そうなると良いですね。

そうなるように、皆で頑張っていきましょう。