青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

失敗と成長(2022/9号)

今月は「失敗と成長」というお題で愚考を述べさせて頂きます。

失敗は誰にでもあります。ですから恐れずに行動しましょう。やってしまったら後悔せずに反省をしましょう。また、周りもそれを許す環境を作りましょう。失敗を繰り返して人間は成長していきます。

やってしまいました

先日とある事業所で発生したクレームですが、お客様にお出しした飲み物に紙片を混入してしまい、お客様からお叱りを受けることとなりました。本当に申し訳ありませんでした。さらに、お叱りへの対応の際に担当者は気持ちが急いてしまい、すぐに交換や費用等の具体的対応策を申し出たことで、さらに怒られてしまいました。まずは、お客様の受けたショックにしっかりと寄り添ってからお話すれば良かった、と反省至極です。(寄り添うときは、相手と同じ立場に立ち「せっかく楽しみにしていたお食事時に、紙入りの飲み物が出てきたらさぞかし残念な気持ちになってしまっただろうな」と、相手の気持ちに誠意をもって思いを馳せることが大事ですね。・・・)

失敗を怖がらない

さて、失敗してしまったことはしょうがありません。失敗のない人間なんていません。失敗を怖がり、失敗しないように何もしないでいることのほうが、むしろ失敗を呼ぶことだってあり得ます。失敗することは成長につながりますので、私は個人的にはむしろ積極的に失敗しても良いのではないか、と思うくらいです。今現在ではベテランと呼ばれる方たちも、昔は誰もが駆け出しでしたし、これまでに大小さまざまな失敗を数多く経験されてきています。初めから100点の方はおりません。失敗した数だけ成長してきた、といっても良いかもしれません。ですから、失敗はすべきなのです。

後悔と反省

問題はその後だと思います。失敗をして、それを後悔するだけではしようがありません、いくら嘆いても過去は変えられません。後悔する事は、過去を変えようとすることです。ですから、失敗したら後悔ではなく反省をしましょう。反省することは、未来を変えることに繋がります。失敗を客観的に振り返り、そこから教訓を得て未来へと繋げていくのです。失敗して反省して、また失敗して反省する、その繰り返しが成長に繋がります。

失敗は誰にでもある

ただそうは言っても、皆さんとしては「さすがに仕事では失敗は許されないでしょう」と考えますよね。でも、例え経営者や幹部の方たちにしても、時には方向性を見誤ります。取り戻せる失敗もあれば、どうしても取り戻せず事業や会社まで潰してしまうような失敗もあります。歴史上にも過去にいろんな失敗があって、その結果今の私たちがあります。人類には、有史以降古今東西問わず「失敗が無い」などということはないのです。ですから、皆さんには、失敗を恐れずに仕事に挑戦してもらいたい、と思います。失敗を糧にして、成長してもらいたいのです。当然に、「社会人としての最低限のルールを守った上」で、という大前提は言わずもがな、ですが・・・

失敗しても許す

さらに、会社や職場において「失敗を許す」という環境風土が作られていることが大切です。頑張った部下や同僚、はたまた上司の失敗すら許される環境は、とても明るく清々しい職場ではないでしょうか。ただ、何も頑張りもせずに失敗した傷を舐め合うという事ではなく、ぎりぎりまで精いっぱい努力したことを理解し、その結果を認めて許容する、ということです。たまに、自分の手の届く範囲だけは絶対に失敗を許さない、という方をお見受けしますが、そもそもその考えがその方の大きな失敗であり、それを自分で許している、ということをわかって頂きたい。自分に優しく他人に厳しく、ではダメでしょう。それでは、そのチームは何ら成長できませんよ。・・・

成長とは

そもそも皆さんにとって「成長」とはなんでしょうか。出世することでしょうか、お金が儲かるようになることでしょうか。結果としての出世、お金もありですが、私はやはり精神的な成長が最も大事なのでは、と愚考します。精神的な成長というものは目に見えないものですが、失敗を重ねることで人間は学び成長し、精神的な成長を経て人間は心豊かに暮らすようになることができる、と思います。モノや金が溢れている事だけが幸せではない、精神的な満足を得られることが究極の幸せなのではないでしょか。そのためにも、積極的に多くの失敗をして自らを成長させませんか。・・・