青い空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

今と向き合う(2022/11号)

今回は「今と向き合う」というお題で愚考を披露したいと思います。

私たちは、時間が足りないといいつつ別の用事で忙しい、後でやろうと言っても一生できないかもしれません。思った通りにならなくても良い、過去は変えられないし、未来は思った通りになりません。ですから、今を精一杯生きるしかない。今という時に自分が自分でいるだけでいい、のだと思います。

時間が足りない

時間というものは、人によって大きく概念が変わってきます。何となく生きていると時間は無限にあるように感じますし、時間に追われて生きていると、いつも時間が足りない、と感じます。ただ不思議なのは、時間がないと思っていろいろと工夫をして時間を有効活用すればするほど、さらにその空いた時間に別の用事が入ってきたりします。時間を効率化すればするほど忙しくなるというジレンマに陥り、時間を手段とみなして何とかコントロールすることで、早く問題を片付けようとするものの、それができなくてイラつくことになります。目の前の雑用、例えばメールの返答とか急がなくてもよいことから取りあえず片付けて、落ち着いたら本来やりたいことにじっくり取り組もうと思っていたけど、そんな時間は結局来ない。いつかやろう、後でやろう、という「いつか」は一生来ないのかもしれません・・・

時間は有限

人生80年として、生まれて死ぬまで全部で4,320週です。仮に「あっという間に一週間経っちゃった」の一週間を1分間と置いたら、全部で72時間、3日間です。

これを短いか、長いと感じるか。やはり、私達の時間は無限ではなく有限なのです。有限ですから、人生においてやりたいことが全てできるわけではありません、本当にできることに時間を使う事が、大事なのではないでしょうか。全ての問題を解決しようなんて諦める勇気、自分にとって本当に大切なことを見極めることが肝要です。

今という時間を誰かが決めた通りにするのではなく、自らの意思で選び行動する。

どうせ限られた短い人生なのです、物理的なものを残すためにせっせと労力を費やすことより、今やれることややりたいことを自らやった、という精神的な充足感のために時間を使うことの方が大事なのではないか、と最近感じるようになりました。

いずれは来ない

いずれやろう、今はまだちょっと、環境が整ったらやろうと、将来のためという理由で今という瞬間を犠牲にする、それを繰り返した結果、結局は何も残らないなんてことにはなりませんか。「今は自分の本当の人生ではない」、「人生の課題が解決できたら後でゆっくり」となるのでしょうか。そう考えていても問題は次々と起きます、今起こっていることに向き合わず、将来のためにという理由で目を背けてはいけないのでは、と思います。目を背けた瞬間、それは過去の出来事となり、戻ることもできず、変えることもできなくなります。

計画通りいかないとダメですか

とはいえ、今やらなくてはならない、やれるはずなのに、なぜか別の用事や携帯に逃げて、グズグズと時間をつぶしている自分が時々います。それはどうしてなのでしょうか。ひょっとすると、やるべきことが計画通りいかないということに対する恐れというのか、心配や不安のせいなのかもしれません。自分がやるべきと考えていることが計画通りに上手くいかなかったらどうしよう、と無意識のうちに躊躇しているのではないでしょうか。ただ、計画というものは、あくまでも計画です。100%計画通り、物事が進むなんてことはあり得ません。計画したからといって、それで未来が確定したわけではなく、一寸先は闇で何も確定していません。皆さんは、それを恐れて前に進まず、入り口でどうしようどうしようとウロウロしていませんか。

過去は変えられません、未来はわかりません

進まなくても、全ては等しくどんどん過去になっていってしまいます。「過去は変えられない、そして未来も計画通りになんかいかない」そう腹をくくれば、目の前の今という現実を見つめざるを得ません。「バラ色の未来」とか「これからの本当の人生」などと言いますが、今をスキップして未来はありえませんので、私たちは「今と向き合わざる」を得ません。直視したからといって思い通りになる保証はないけど、ここから逃げることはできないのだと覚悟し向き合い、今を精一杯に生きるしかないのだと思います。

子供の目的は子供でいること

たぶん、「いずれそのうち」は「二度と無い」と同じ意味なのでしょう。あっという間の人生の中の「今というとき」を直視し向き合いませんか。どう転ぶかわからないのに、できない言い訳を考えている時間は何だかもったいないような気がします。

「子供の目的は、成長することではなく子供でいること」といいます。周りがどう見ようが、本人は今という時を本人でいるだけ、なのではないでしょうか。