青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

前へ(2022/6号)

今月は「前へ」というお題について、つらつらと愚考を述べさせて頂きます。

仕事でつらいことがあっても結果を焦らずに正々堂々と前を向こう、誰にも認めてもらえなくても、これでいいのだと自分で自分の生き様を褒めて、自分を成長させよう。

故北島監督の言葉

「前へ」はラグビーの故北島明大監督の言葉です。北島さんが67年にも及ぶ監督生活の中で、常に言い続けられた言葉です。簡単な言葉ですが、「どんな困難な状況でも、逃げずにためらわず前へ進み乗り越えていく、小細工して脇に避けず正面から立ち向かう、決して諦めずに自分を信じて進む、後ろを振り向かず愚直に前を向く、勇気を出して前へ踏み出せばきっと景色は変わる」・・・そんな意味合いだと私は思います。

楽な仕事ばかりじゃない

私たちは、会社の一員として各々任されている仕事がありますが、それはいつも簡単な仕事ばかりではありません。時には投げ出したくなることや、逃げてしまいたくなることもあると思います。そんな時に思い出したい言葉です。この「前へ」という言葉は、決して勝ち負けという結果ではなく、前進するという生き方が大事なのだ、と示唆してくれています。

結果を焦らない

会社に対して結果を出さなくてはいけない、と焦って横道に逸れた瞬間、別のことになってしまいます。確かに結果は大事なのですが、ルールを外して結果を出せばよいということはありません。人間は、前を向くことを諦めた瞬間に足が止まってしまいます。正面を向いて、ジリジリと足を摺ッてでも、前へ前へと少しずつ少しずつ、歩を進めていきましょう。

これでいいのだ

そして、そんな自分に対して「これでいいのだ」と、自分のやっていることを明確に肯定してあげて下さい。肯定することで、前に進むエネルギーが生れてきます。仮に結果は失敗でも、チャレンジしたことが「これでいいのだ」。過去の自分をウダウダと悔やんでもしようがありません、そんな自分でも「これでいいのだ」と肯定してあげることで、過去を断ち切って前に進むことができます。これは、故赤塚不二夫さんの「バカボンのパパ」の決めセリフです。スパッスパッとその時その時ごとに自分を肯定し態度を明確にすることで、後を振り返らず前へ進んでいくことができます。

誰もわかってくれない

ただ、これでいいのだと決めて前へ進もうとしている自分を、誰も理解してくれない、わかってくれない、ということはよくあることです。ただ、誰もわかっていなくても自分だけは知っています。自分がすることは自分にしかわかりませんが、逆に自分がわかっているのなら、それでいいのではないでしょうか。自分だって他人のことをどこまで理解していますか。分かっているようで、本当に分かっている訳ではないかもしれない。だから、他人がどう思おうが、他人にどう思われようが、分かってもらえなくとも、自分がわかっていてあげればそれで良い、と考えてはどうでしょうか。

他人の評価のために生きない

他人の評価、評判はそんなに大事でしょうか。確かに良い評価を得て、ほめられることは気持ちが良いことなのかもしれませんが、それは一過性のものです。あっと言う間に人の気持ちは移ろいでいくものです。そんな一時のために、はたまた他人のために、自分の心を煩わされてしまうのは、何だかつまらなくないでしょうか。

自分の生き様を肯定する

そんな時、自分の心を守るために、自分で自分をほめてあげてください。「よくできました」と結果をほめるのではなく、「よく頑張っているね」と努力している事に対してほめてあげてください。くじけそうになったら、自分はできているんだと自分をほめて、これでいいのだと肯定して自分を持ち上げてあげるのです。何とか前へ進もうとしている自分は大したものだ、と大いにほめてあげてください。

自分で自分を成長させる

ベストをつくすことは自分一人でできることなのですから、自分をほめることで自分で自分を伸ばしてあげてくたさい。そうすれば、ほんの少しでも「前へ」進むことができ、前へ進めばきっと見えてくる景色が何かしらか変わってくるはずですから・・・