青空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

強いひとと弱いひと(2021/12号)

今月は「強いひとと弱いひと」について、お話をさせて頂きます。

世の中には強くて立派な方もいますが、普通の人たちはそんなには強くありません。弱い自分を認めて、素直にさらけ出し、頼り合って生きてもよいのではないでしょうか。

弱い自分は決してダメな人間ではありません。

強い人たち

先日読んだ記事ですが、大リーグの大谷さんが先日のMVP受賞に関するインタビューで、「子どもたちに夢を与える活躍でしたね」という記者からの投げかけに対して、「プレーする側としては元気を与えようとは全く考えていません、そう受け取ってもらったならうれしいが」と応えたそうです。同じように、以前イチローさんが大リーグに渡った際のインタビューにおいて、「これからも応援宜しく、とは絶対に言いません」とおっしゃっていたそうです。自分の活躍は、頼んで評価してもらうものではなくて、人様が決めることと割り切り、泰然自若と自分がすべきことにひたすら取り組む、というのは、本当に強い人だと思います。だからこそ、大谷さんもイチローさんも超一流のプレーヤーと認められるようになったのではないでしょうか。昔の職人タイプのオヤジさんのイメージですかね。自分を信じ、黙々と自分がすべきことを行えば、評価は自ずと付いてくる・・・私も、そんな強い人になりたいと思います。

普通の人たち

 ただ、人間みんなが強い人ばかりではありません。毎日、周りから自分がどう見られているか、気にしながら生きているのが普通の人なのではないでしょうか。

では、そういう弱い人はダメな人なのかというと、決してそういう訳ではありません。

弱い自分をさらけ出す

時には、弱い自分をさらけ出し、人を頼って、甘えるということもあっても良いのではないでしょうか。誰もが頑張り続けてさら頑張ることで、大谷さんのようになれるなら、アピールなどせずに黙々と我が道を行くのでしょうが、そうはいかないのが実際です。人生には、いろいろな時期、ステージがあります。どんなに頑張ってもうまくいかないこともあるし、周りの環境がそうはさせてくれない時期もあります。そんな時には、へのツッパリで粋がっている自分を捨て、素直に弱い自分をアピールすればよいのではないですか。

つまらないこだわりを捨てる

突っ張って生きることが、ひょっとするとつまらない自己満足のためでしかなく、さらにそれは周りの人にも迷惑をかけているのかもしれません。自分にプライドを持つことは確かにとても大事ですが、それが全てではありません。本当にプライドだけに命をかけるのは、仁侠映画のヒーローぐらいです。ご自分が頑なに信じている「こうあるべき」論は、実はそんなに大した事でないことに基づいていたのかもしれないと、こだわりをあっさり捨ててもよい時がある、と思うのです。・・・まあ、いいか、と。

素直に頼り合う

普通で平凡な私たち人間は、どこかで支え合い、頼り合わなければ上手に生きていけません。強い人も弱い人も、もっと素直に頼りあって助け合えば良いのだと思います。大谷さんもイチローさんも決してご自分一人でここまでになったなんて、これっぽっちも考えていないと思います。むしろ全てにおいて、周りから支えられていると考えているのではないでしょうか。

弱い自分はダメではない

人様に助けて下さいという弱い自分は、決してダメな人間ではありません。弱音を吐かない強い人を目指す途中にも、弱い自分もいることを認めてあげて欲しいし、そういう自分も大事にしてあげて欲しいと思います。歯を食いしばって頑張りさえすれば、何事も全て解決する、という訳ではないのですから。・・・