青い空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

ルールについて(2023/2号)

今月はルールについて考えたいと思います。

ルールは組織が一つの目標に向かっていくときに欠かせない共通言語であり、個々人の事情を勘案して適用することはできません。もし変える必要があるのなら、まずは同じ土俵に立った上で、変えていくように行動しなければいけないのではないでしょうか。

ルールの目的は

ルールというものは、ご存じの通り「決まり事」であり、会社では明文化された規則の場合もありますし、家庭では暗黙の約束事であることもあります。決まり事ですから守ることが基本です。そもそも、私たちの人間生活の中にルールがあるのはなぜなのでしょうか。それはルールがあることで、立場も考え方もバラバラな人間たちが、集団として一つの方向にまとまっていくことができるようになるからではないでしょうか。

ルールは組織の意思疎通の要

典型的な例はスポーツです。同じルールがあることで、国や人種の違ういろいろな人間が一体となることができます。ですから、ルールというものはコミュニケーションの共通言語としてのツールであり、また、集団における潤滑油の役割も果たすものです。会社という組織においてもその役割は同じです。役割も年齢も異なる人間の集団が、一つの目標に向かって一体となって行動するために必要なのがルールなのです。ですから、これが無ければ組織の意思疎通の機能がマヒしてしまうことは、皆さんお分かりと思います。

ルールを守らないのは

ただ、とは言え組織の中にはルールを守らない方が必ずいらっしゃいます。それはどうしてなのでしょうか。まず一つには、ルールが理解できていない、主旨が分かっていないからかもしれません。または、そもそもルールそのものを軽んじているのかもしれません。だから、自分ひとりが守らなくても大勢に影響ないだろうと、たかをくくっているのかもしれません。若しくは、自分としてはこんなルールを認めない、間違っている、もっといい方法があると、自分で勝手にルールをねじ曲げているのかもしれません。(ただ、これがゲームやスポーツの場合ですと、どんな理由があったとしても、そのルールを無視するならば参加することすらできませんが…)

周知する側にも問題あり

ひょっとすると、ルールを社員に周知できていないのは、それを決めた方が悪いのかもしれません、こんなこと当然にわかっているだろうと思っていても、実はまだ理解が足りていない、ということがあるかもしれません。例えば、コロナ発生以来、休みに関係なく毎朝の体調確認を皆さんにお願いしていますが、昨年の年末は返答率が落ちてしまっております。書き入れ時でそれどころではない、ということもわからなくはないのですが、体調確認は何のためにやっているのでしょうか。サービス業として常にお客様と接点を持っている皆さんに、一日たりとてコロナに対する意識を切らすことなく持ち続けて頂きたいから、休日も関係なしに365日返答をお願いしているのです。このルールのそういった主旨が理解されていれば常に100%返答なのでしょうが、そうではないということはまだ全員にご理解が頂いていないということ、と反省至極です。一度言ったぐらいでわかってもらっているような錯覚や惰性に陥らず、常にコミュニケーションを取り続けていくことが大切なのだと、改めて感じました。

組織の中ではルールは絶対

また、自分一人ぐらい守らなくてもよいだろう、という方については、残念ながら会社組織の中ではそれは許されません。一人ひとりの方が、その時その時、会社を背負ってお客様に向かっている中で、一人ぐらいというお目こぼしはありません。

危険を顧みず赤信号を渡るのは個人の判断ですが(社会のルールは守っておりませんが)、会社ではダメです。アリの一穴から堤防は崩れていくように、個人一人ひとりの甘えを「しようがないね」と許容していると組織は崩壊します。「組織に所属しているからには、そのルールを守る」ということこそが、最低限のルールなのです。

ルールを認めない?

その他に、こんなルールは守れない、守る必要はないと断固拒否される方もいます。確かに、ルールというものは全ての人にフィットするものではないかもしれないし、時代に即して合わなくなってきているところもあるかもしれません。しかし、誤解を恐れず言いますと「悪法もまた法」とも言います。まずはそのルールを守った上で、自らでそのルールを変えていく努力をされてはいかがでしょうか。同じ土俵に立たずに外側からいくら叫んでいても、結局はいつまでも何も変わらないのではないでしょうか。

最低限の約束

スポーツやゲームをする時にルールを守らずにズルをしてはダメだ、ということが当然であることと同様に、社会や会社、家族の中においても、まずはそのルールを守ることが最低限のルール、ということが常識なのではないでしょうか。