青い空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社時代に社員の皆さんにお送りしていたレターでした。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと書いていたものです。退職後も引き続き、日々の思いを書かせて頂いております。何か少しでも参考になれば幸いです。また、皆さんからご意見も頂ければ嬉しいので、よろしくお願い致します。

気遣いの薦め(2019/6号)

 今回(2019/6)は、「気遣い」について触れてみたいと思います。

 

お客様だけでなく、職場に向けての何気ない気遣い、感謝、心遣い、気配りがあれば、職場は明るくなります。

待っていても変わりませんので、こっそりでも自己満足でもいいので、まずは気遣いの一歩を踏み出してみませんか。

 

 

島国の中の知恵

元来より日本という国は、島国という閉じた土地の中で農耕を主体とする民族だったので、土地に人が付属し、否が応でも同じ人間と付き合うことを余儀なくされたため、そのひとつの方便として、「気遣い」というものが発達したのではないかと思います。

狭い場所でお互いが気持ちよく生活していくための知恵だと思います。

 

当社は32の事業所に分かれており、本社も入れれば33の事業所の集合体ということもできます。1700人弱の全従業員なので、単純平均で50人という小人数の集団の集まりです。

そんな中で、皆さんが明るく楽しく業務を行う上で、職場内での「気遣い」というものがとても大事なのではないか、と私は思います。

 

気遣いとは

辞書でみると、「気遣い」とは「自分が相手のために気を遣うこと、うまくいくように失敗しないように気を遣うこと」とあります。

相手が困っていたら助ける事、逆に相手の都合が悪ければあえてしない事が、どちらも「気遣い」です。

 

・・・後ろの人にためにドアを押さえる、無くなりそうなコピー用紙を補充する、見られたくなさそうな事は見ないようにする等々・・・「気遣い」には、ちょっとだけ想像力と工夫が必要かもしれません。

気遣いすることは、「何か面倒で余計なことだし・・・」と思われるかもしれませんが、自分がして欲しいと思うこと、してもらったら嬉しいことを相手にする、そのひと手間をかけるという事が、相手だけでなく、自分自身の気持ちにもプラスに働きます。

気遣う方、気遣われる方、一対一の双方において、「気遣い」を通じて、ウィンウィンな関係を築くことができるのではないでしょうか。

 

心遣い

また、「気遣い」のほかに、「心遣い」という言葉があります。

「心遣い」には、「気遣い」にさらに相手を「思いやる」気持ちが加わってきます。

「思いやり」は、純粋に何の見返りも求めず、自分の持っているものを分かち合うことです。

みなさんが、お互いここまでの気持ちを持って、普段の業務に接することができたら、当社は本当にすごい会社になるでしょうね。( 将来が楽しみです !! )

 

気配り

もうひとつ、「気配り」という言葉もあります。

「気遣い」は、一対一で特定の相手に対するその場での対応ですが、「気配り」は対象が広くあまねくとなり、少し先のことまで見越して、幅のある対応となります。

ですから、日頃お客様と接する従業員の方たちには「気遣い」が、マネージメントをする方には「気配り」が、特に求められるのではないでしょうか。

 

内側に対する気遣い、感謝と心遣い、気配りの大事さ

皆さんはサービス業のプロですから、お客様に対して「来てよかった、最上質の時間を味わうことができた」、とご満足を頂くための「気遣い」は、普段からなさっていると思いますが、片やチーム内やチーム同士がスムースに動くための、お互いのちょっとした「気遣い」、そして感謝と思いやりを持った「心遣い」、「気配り」・・・

こういったものが、組織の中で少しでも広まっていくようになっていくためには、皆さんの前向きな思いが必要だと思います。

 

どうせ同じ働くなら、楽しく明るく働きたい、楽しく明るく働くためにはお互いちょっとした気遣いが必要だよね、と思ってもらえればとても嬉しいことです。

 

こっそりでも一歩踏み出す

ただ、以前別の話題の時にも書きましたが、「気遣い」も自分が自ら一歩を踏み出さないと、何も動きません。

周りの誰かがやってくれるのを待つだけでは、何も変わりません。

 

こっそりと勇気を出してチャレンジしてみた「気遣い」が、相手には通じないことがあるかもしれません。

でも、自己満足じゃだめですか。

気遣いができる自分がいる、ということが大事だし、そういうことができる自分がいるということは、心のゆとりにつながるのではないでしょうか。

 

今回、少しでも「フーンそうだね」、と思って頂けたなら、「気遣い」への一歩を踏み出してみてください。