今回(2019/5)は、仏教などでよくお話される「今を生きる」ということについて書きたいと思います。
自らが動かないかぎり何も変わりません、今を生きるために一歩踏み出す勇気を持ちませんか。
私たちサービス業は、お客様や同僚、施設などに対するの気遣いの発揮こそが、まさに今を生きるということなのではないでしょうか。
大げさなことではなく
宗教臭いイメージがありますが、実は「今を生きる」ということは、そんな大仰なことではなく、まずは今をちゃんと生きないと後はありませんよ、今この瞬間にやるべきことをまずはきちんとやる、そうすれば、その後は今の後についてくる(当たり前ですけど?)、ということです。
言い訳は簡単、一歩踏み出す勇気
今できないことを言い訳することは簡単です。
ただし、今できることをやらないと、結局はいつまでもやれないとことになります。
今できることを今やる、ということ、実は簡単なようで簡単ではありません。
やろうとする、その小さな一歩を踏み出すには、勇気がいります。
多分、勇気を振り絞るだけでなく、周りに対する恥じらいや失敗したときの恐れなんかも払しょくする必要があるのかもしれません。
ただ、一度踏み出すと次の踏み出しは簡単になってきます。
逆に最初の一歩を踏み出さないと、現状は何も変わっていきません。
自ら変えていく
皆さんは、現状にいろいろとご不満があると思います。
それは、会社のせいであり、上司のせいであり、同僚や部下、友人のせいですか。
自分はちゃんとやろうとしているけど、周りがやってくれないのでできない・・・
今そこにある現実は、じっと待っていても誰も変えてくれません。
自分から変えていこうとしなければ、変わりません。
ですから、自ら「今を生きる」ことが必要なのです。
中堅社員研修にて
話は変わって、今年の二月に恒例の中堅社員研修を行いました。
50人もの中堅社員が二日間に亘って、事業部を超えてチームを作り、自分たちの職場での役割について振り返りを行いました。普段行わないことを他の事業部の方々と一生懸命やったことで、参加者には大きな気付きがあったということでした。
講師の先生曰く、当社の社員は気の優しい、相手を思いやり、立場や状況に配慮のできる人が多いそうで、当職としてはとてもうれしく自慢に思いました。
ただ、それが却って相手に気を使いすぎる結果となって、自分の意見を声に出すことにためらってしまっている、ということを指摘されました。
周りを巻き込む勇気を
研修とは、参加者がインフルエンサー(宣伝する人、周りに影響を与える人)となり、自分が気付いたことの一つでも周りの人に伝えることができれば、それが研修の成果です。
是非、周りの人を巻きこむ小さな一歩を踏み出してもらいたいと思います。
自分の気付きを、自らが率先して踏み出して、実行に移すことがとても大事なことです。
手を差し伸べること
さて、当社はサービス業であり、お客様と接することが仕事です。
困っていそうな方がいれば一声かけて差し上げること、ゴミが落ちていればさり気なく拾うこと、曲がった備品があればすかさず手直しすること、忙しそうな上司、同僚、部下、他部署の方がいれば手を差し伸べること、等々、これも我々サービス業の「今を生きる」ということではないでしょうか。
皆さんがそういうように働くと、お客様の満足度は格段に上がることになります。最後には、まわり回って当社の業績向上に結び付き、皆さんに還元することができるようになっていくのではないでしょうか。
ただ、ここら辺は、経営者の勝手なご都合かもしれません。
それ以前に、皆さんがちょっとでも「今を生きる」ことができるようになれば、人間として格段の成長することができるのではないでしょうか。