今回(2019/4)は、ほうれん草の薦めということについて書かせて頂きます。
企業のチーム力を高めるためには、報告、連絡、相談という手段を上手に使うことは必要不可欠ではないでしょうか。
報連相という手段を迷わずに積極的に使いましょう。
企業の強み
私たち、企業に属する社会人にとって大事なことは何でしょうか。
いろいろなことが挙げられますが、集団活動の中にあっても、まずは個々人のスキル、能力が重要な要素であることは、もちろんのことです。
その個々人のスキル、能力をより一層高めるのは、「チーム」として動くことによる相乗効果なのではないでしょうか。
個人事業主ではない企業人である私たちの強みは、「チーム」として事業を行うことができるからこそ、各々個々人の不足する部分や欠点をお互いがカバーしつつ、推進していくことができることです。
チームの力のもと
一般に「チーム」というと全員が平等な横の関係をイメージしますが、今の日本の会社では、役職に応じた上下関係のヒエラルキー(上司と部下の関係)があるため、上下の縦関係の「チーム」といえます。
その「チーム」が、持っている能力を最大限に引き出すのに重要なことは、「情報の共有」です。
良い情報も、悪い情報も、不確かな情報も、早い段階から皆で共有することで、各人たちが次の自分の動きを予測し、機動的に動けるようになります。
仮に、この情報の共有化がチームの中でできていないと、会社として初期の対応が遅れたり、正確な判断ができなかったりと、様々なチグハグな動きが引き起こされ、最後にはせっかく私達が積み上げてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れていきます。
報連相とは
このチームの中での情報共有の方法を「報連相」といいます。
「報告、連絡、相談」の略語です。
これは、下から上へだけでなく、上から下へもあります。
「報連相」するということが、自分の弱みや失敗をチームの上司や部下にさらけ出すということでは決してありません。それは狭い了見だと思います。
「報連相」することが、何かコソコソと上司にご注進しているみたいでカッコ悪いなんて思わないで下さい。
早めの報連相
積極的でタイムリーな「報連相」は、むしろカッコ良いと思います。
早め早めに「報連相」を行うことで、今自分たちがやろうとしていることをより確実に成功に導くことができます。
「報連相」により、自分だけでは簡単に知りえない有益な情報をチームから得ることができるからです。
責任のバトンを渡す
さらには、「報連相」を行うことで、チームの中で「責任」というバトンを下から上の役職者に渡すことができるのです。
情報が共有されていなければ、上司は責任の取り様がありませんし、取れません。
迷うぐらいなら報連相
「こんな程度の話」、「こんなレベルの話」を、忙しい上司にしていいのかわからない、と迷わないで下さい。
迷うぐらいなら、まずは「報連相」してください。
必要な情報かどうかは上司が判断します。
くれぐれも、自分だけの判断で「報連相」をやめることはしないで下さい。
自分の考えをもって相談する
それともう一つ。
「報連相」のうち、「相談」をするときは、可能な限り自分の考えを持って相談するようにしましょう。
そうでないと、自分は単なる伝書鳩、オウムになってしまいます。
自分の考えのない、判断の丸投げでは自分自身の成長はありません。
報告、連絡のスピード感
片や、「報告、連絡」の時には、自分の考えをまとめるより先に、可及的速やかに報告、連絡するということが大事です。
そのスピード感、ダイレクト感が、情報の鮮度をより高いものとしてくれます。
皆さんご存知でしょうが、事務所にあるホワイトボードに行先と帰社時間をきちんと書くこともチームの「報連相」ですし、何かあった時に、上司や関係者にまずは取り急ぎ一報を入れておくことも「報連相」です。
「報連相」は、口頭だけでなく、メモ書きや携帯やメールでも構わないのです。
報連相はマスト事項
ちなみに、「報連相」することは、やってもやらなくてよい、という任意の仕事ではありません。
業務上の必須事項であり、これを怠ることは仕事そのものをサボっているのと同じことになる、ということは自明の理ですよね。
ほうれん草はスーパーアシスト
閑話休題。(話は変わって)
最近では一年中食卓に上る「ほうれん草」ですが、本来は冬の野菜で、寒ければ寒いほど甘みが増すそうです。
人間が一日に必要なβカロテンがほうれん草100gで摂取できるそうで、鉄分やビタミンCも豊富に摂れ、風邪の予防にもなり、くせも無くどんな食材とも合うという、食卓のスーパーアシストですね。
私も好きです。
そういう意味で、こじ付けかもしれませんが、今回のテーマである「報連相」は、企業活動のためのスーパーアシストなのではないでしょうか。
報連相を生かしてタフなチームへ
これからは、自分だけが知っていれば良いという個人プレーのバラバラ集団ではなく、「報連相」というスーパーアシストを存分に活用して皆が情報を共有することで、機動力のあるタフなチームとなっていこうではありませんか。