青い空と青い海、心おもむくまま

ご訪問ありがとうございます。このブログのきっかけは、もともと会社員時代に社員の皆さんにお送りしていたレターからです。会社や人生の様々な悩みに対するヒントや、楽しく働くきっかけになればと送っていました。引き続き、日々の思いをつらつらと書いております。皆さんからご意見も頂ければ嬉しいですので、よろしくお願い致します。

あいさつをしませんか(2024/9/2)

まだ台風は気が抜けません

予報によりますと、ノロノロ台風10号サンサンは熱帯低気圧に変わりました。風は収まりつつありますが、まだ雨は降りますので気を許す訳にはいきません。局地的に雷を伴い、ものすごい雨が降ったりしています。まさかと思われる場所でも災害が発生していますから、もう少し気を抜かないようにしましょう。

今朝は虹が出ました

あいさつについて

さて、今回は普段から気になっていることを書きたいと思います。「あいさつ」についてです。職場でもそうでしたが、地域でも何でこの人がという方が、あいさつをしなかったり、返事を返さなかったり、とあいさつというものが乱れているように感じます。子供のように恥ずかしくて声が出せない、というお年でもなかろうに、あいさつという言葉を忘れているかのような方もお見受けします。職場の現場に近い方たちは、お客様の目もあり、曲がりなりにもあいさつは交わされていました。しかし、内々の世界である本社や管理部門になると、まるで幽霊のように無言で出社してスっと席に着き、無言で外出して、最後まで無言で帰宅される方もいました。穿った見方をすれば、言われた仕事をやっていれば、余計な口はきかなくてもいい、と考えているのかもしれません。地域の単なるご近所や顔見知りは、あいさつせずに無視しても生活に支障はありませんが、同じ職場内ともなると、それはいかがなものでしょうか。・・・

コミュニケーションの基本

確かに、あいさつは言葉としてあまり意味はなく、言われる通り「余計な口」かもしれません。「おはようございます」「こんにちは」「暑いですね」「行ってきます」「行ってらっしゃい」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」・・・いろいろな挨拶の言葉があります。ちょっとズレるかもしれませんが、「ありがとう」だってあいさつの一種です。あいさつがなくても、会話の意図が伝わらないとか、問題が発生するとか、そういったものではありません。だから言わなくてもいいんだ、となるのかもしれません。ただ、コミュニケーションの基本はあいさつにある、と思っている私としては、それをしないのが不思議でなりません。

あいさつする習慣

あいさつを言うということには、習慣性があります。普段から言いつけていると、無意識のうちに口に出ます。特に何も考えなくてもです。ですから、あいさつをしない方というのは、家庭でそういう習慣が身についていないからかもしれません。最近の家庭は、少子化の影響もあり小家族化しています。さらに、各人とも家庭の外に出ることが多く、少ない家族同士も家庭内ですれ違う生活を送っていることが多いようです。そうなると、一人で黙ってご飯を食べる、一人で出かける、一人で帰ってくる、一人で寝て起きる、というような生活なのかもしれません。家族同士声を掛け合うこともなく、たまに会っても、面倒くさいとあいさつすら交わす習慣がないのに、ましてや会社や地域であいさつするなんて、ということかもしれません。

あいさつしようとする意思

でも、習慣は意思で変えられます。意思を持つには動機が必要です。あいさつをするきっかけとなる動機とは何でしょうか。それが共有できれば、家庭の外でもあいさつを交わすことができるようになるのではないでしょうか。あいさつは、言葉だけではありません。目であいさつする目礼もありますし、頭を軽く下げたり、手を挙げたりする動作での挨拶もあります。どうあいさつするかは、相手をみてTPOにより変えないと、失礼になったり迷惑になったりしますが、相手に意思を伝える方法はいくらでもある、ということです。そこにあいさつする意思があなたにあるかどうか、だけです。

台風一過の東京湾

1人では生きていけないから

では、あいさつする意義とは何でしょう。意義なんていうと重っくるしいですが、敢えて考えてみます。そもそも皆さんは、職場に、家庭に、近所に、その他のお付き合いに何を求めていますか。目的や場は違えど、全てが人間との関わりです。一人でできることもありますが、他人と関わらなくてはできないことがたくさんあり、そもそも人間は一人では生きていけません。なんでもお金でドライに割り切ればよい、という訳にもいきません。そして、ある意味人間は単純な生き物です。普段からあいさつでコミュニケーションが取れている人と取れていない人では、いざという時に大きな違いが出ると思います。失礼ながら、犬や猫ですら動物同士や人間と積極的にコミュニケーションを取ろうとします。それは、彼らが一人では容易に生きていけないことを、本能的にわかっているからではないでしょうか。

どうせなら楽しく、自ら一歩踏み出す勇気

ただ、そんな打算よりも何よりも、毎日通う職場であり、毎日会うご近所であり、切っても切れない家族なのです。どうせなら、むっつり暗い付き合いより、楽しく暮らしたくはありませんか。楽しく暮らす一歩は、あなたが踏み出す一歩、「こんにちは」の一言、ペコッの一礼です。あいさつされて、きちんと返す事もとても大事ですが、自分からその一言を発する勇気が大事です。それが相手に伝わり、楽しい人間関係ができていくのです。どうせなら楽しく暮らしたい。だったら、自分から進んで周りにあいさつをしてみませんか。

最初は恥ずかしいけど、やってみると意外と簡単なもの。少しぐらい無視されてもかまわない、そんなことを恐れない、はじめから百発百中なんて期待しなければいいのです。